【年代別】顔の描き方(男性)

昔は少年少女しか描けなかったんですが、やがて青年をメインに描くようになり、今はおじさま(たまにおじいちゃん)も描くことが増えました。
複数の年代を描けるようになると楽しいです!

コツを掴むと何となく描きやすくなりますので、ぜひお試しください。

幼少期の描き方

【幼稚園児~小1ぐらいを想定】
頭部の上半分が額、下半分が顔パーツ、というバランスです。
首は短めの方が幼い感じになります。

頬がふっくらしていていると子どもの輪郭に。目・鼻・口はそれぞれ近い場所に配置。
目は大きく描くと可愛らしいイメージです。
デフォルメキャラを描く時の感覚と少し似ているかも。

髪型はナチュラルなタイプの方がそれっぽくはなります。(もちろん自由!)
幼少期のコツまとめ
  • 全体的に丸々としたライン(顎、目元など)
  • 顔パーツはそれぞれ近い場所に配置
  • 頬をふっくらとさせる
  • 目は大きくぱっちり
  • 唇の下影を省略した方が幼い感じが出る

過去に描かせていただいたお子さまたち

上記イラスト作品は「倉津」が、株式会社フロンティアワークスが運営するオーダーメイドCOMにて製作した物です。 作品の著作権は株式会社フロンティアワークスが留保します。

少年期の描き方

【小6~中1ぐらいを想定】
比較しやすいよう、あえて髪型は幼少期と同じにしてあります。

顔の輪郭は少しほっそりとなりますが、まだ柔らかさを残しています。
徐々に目の位置を上げ、サイズを小さくすると大人のバランスに近づいていきます。

首は幼少期よりもやや長めに。
首筋のライン(胸鎖乳突筋)を省略しても、少年期なら気にならないと思います。
少年期のコツまとめ
  • 幼少期よりは気持ち、面長でスマートな輪郭
  • 目の位置はやや上がるものの、まだ目のサイズは大きめ寄り
  • 首筋のライン(胸鎖乳突筋)を省略しても違和感は少ない
  • 唇の下影を入れても入れなくても(絵柄による)
実は「少女」は色々とあるんですが「少年」の制作例がほぼなかったで割愛。
青年以降の年代を描くことが圧倒的に多いためかもしれません。

青年期の描き方

【10代後半~20代前半を想定】
比較しやすいよう、引き続き髪型は幼少期と同じにしてあります。

この年代は大人っぽい人もいれば、まだ少年っぽい面影の人もいますね。
個人的には最もバラエティー豊かな年代という気がします。

幼少期の頃は丸々としていた目元もシャープになりました。
目の位置が上がり、目のサイズも小さめに。
また、首筋のライン(胸鎖乳突筋)を入れて男らしさを出していきます。

着せる服やアクセサリ類でも雰囲気の調整が出来ます。
開襟シャツだと学生っぽく、スーツ姿だと社会人っぽさが出ますね!
青年期のコツまとめ
  • 面長でシャープな輪郭
  • 目の位置を上げ、目のサイズは小さめに
  • 首筋のライン(胸鎖乳突筋)を入れると青年期の男性らしく
  • 服装やアクセサリなどで見た目の年齢を微調整
  • 唇の下影を入れた方が青年期っぽさは出るかも

過去に描かせていただいた青年たち

上記イラスト作品は「倉津」が、株式会社フロンティアワークスが運営するオーダーメイドCOMにて製作した物です。 作品の著作権は株式会社フロンティアワークスが留保します。

中年期の描き方

【50代半ばを想定】
青年期と中年期の間に「壮年期」を入れるべきだったと気付きました。
ちなみに厚労省のデータでは「33歳~40歳」が壮年期とされているそうです。

この年代が苦手な人も多いのではないでしょうか。私も以前はそうでした。
ここ数年、おじさま萌えで大好物に。イケオジはいいぞ。(描けるとは言ってない)
描けるようになると表現の幅も広がるので、苦手な人もぜひトライしてみてください!
コダテ
おじさまは描けるけど、おばさまを描くのは不得意。
というのは正直ある。
青年期の顔にそのまま皺だけ入れても違和感が残ります。
加齢を表現するなら、顔の輪郭も調整しましょう。若い頃よりも凹凸が目立ちます
ほっそりしていた顎の先端も少し平らに。

年齢と共にまぶたも垂れ、やや重ためな感じになります。
「丸々と太ったおじさん」でなければ、顔全体に凹凸を出した方がわかりやすいです。
頬がこけて頬骨が目立ったり、目がくぼんで陰影が濃くなったりという感じです。
口元や目元に皺涙袋(目元の下側)も目立ち始めます。

唇は薄めに、髪も毛髪量が減る頃ですので額の見える範囲は広めの方が中年感が出ます。
例えファンタジー世界のロン毛おじさまだとしても!

喉元(と手)は特に年齢が出やすいと言われます。
喉仏や首筋のライン(胸鎖乳突筋)はしっかり入れておくとそれらしい感じに。
中年期のコツまとめ
  • フェイスラインなど顔に凹凸感を出す
  • まぶたは垂れ気味でやや重ため
  • 口元や目元に皺
  • 首筋のライン(胸鎖乳突筋)をしっかり入れてみる
  • 髪型は年相応だとわかりやすい(額の見える範囲は広め)
  • 眼鏡(老眼鏡)やヒゲなどで加齢感をプラスする手も

青年期の顔のままでも何とかなる

上で「青年期の顔にそのまま皺だけ入れても違和感が残ります」としましたが、ぶっちゃけ皺だけでも何とかなります。それだけ「皺」は老化を表す強パーツです。
皺+αで乗り切れますし、最終的には絵柄によるところも大きいので気楽にトライしましょ!
調整前(青年期)
「線画の描き方」で登場したお兄さん
加齢を感じさせるなら髪も短くしたいんですが、今回は敢えて顔+αだけ。
さすがに前髪はいじりましたが、フェイスガードもしてるので顔の輪郭は調整なし。
ラフ程度に、かなりざっくりですがどうぞ。
調整ポイント
赤部分が調整したポイントです
  1. 目元・口元に皺を入れる
  2. 黒目をやや小さく
  3. 前髪をオールバック化
調整後(中年期)
美麗タイプのおじさま
髪型や仕草、あとは年齢が出やすいパーツ「手」を画面内に入れるとわかりやすくなります。
加齢の便利アイテム「老眼鏡」「ヒゲ」なども駆使してレッツ老化!(?)

過去に描かせていただいたおじさまたち

 
上記イラスト作品は「倉津」が、株式会社フロンティアワークスが運営するオーダーメイドCOMにて製作した物です。 作品の著作権は株式会社フロンティアワークスが留保します。

まとめ

上記はあくまでも一例です。
ここから個性を出して「おじさん顔の子ども」や「若く見えるおじさま」を描くのも1つの手。

ただ、年代別を描くのが苦手な場合、まずは「誰が見てもだいたいそれっぽく見える」一般的なラインをベースにして一度、描いてみると自分なりの描き方に辿り着きやすくなるかも!