2024年10月、郵便料金の改訂後としてアップデートしました!
ちらほらと「風景印」のキーワードで訪れる方もいらっしゃるようなので、興味はあるけどまだやったことがない…という人のためにまとめてみようと思います。
もくじ
風景印って何?
簡単にいえば「消印の一種」で風景入りの記念印です。
風景印(風景入通信日付印)は、郵便局に配備され、局名・支店名と年月日欄と共に、当該局近辺の名所旧跡等にちなむ図柄が描かれている。
直径36mm内に納められた、鳶色の小さな芸術。
この風景印は全ての郵便局に配備されているわけではなく、全国で約1万ほどとのことです。
また、風景印と同じ記念印に「小型印」というものもあります。
こちらはその名の通り、少し小型の直径32mmとなります。
市町村イベントや展覧会等、地域の記念行事などの際に使用される消印である。直径32mmの消印で、鳶色のインクで押印される。風景印と異なり、使用期間が限定されている。
当ブログでも「風景印」カテゴリに収集した風景印を掲載しています。
小型印だけ見たい場合は「小型印」タグからどうぞ!
例えばこんなところの風景印・小型印
- 宮内庁
- 昭和基地
- 最高裁判所
- 宝塚
何と、こういう施設にもそれぞれ郵便局や分室が設置されてるんです。
一般人が入れない宮内庁や昭和基地も、郵頼で押印をお願いすることができます。
例えばこんな絵柄の風景印・小型印
- 名探偵コナン(鳥取湖山北郵便局)
- ルパン三世(浜中町)※期間限定で現在は終了
- ゲゲゲの鬼太郎(鳥取県境港市の複数の局)
- ウルトラマン(須賀川西川郵便局、他)
- ハート型(山形郵便局)
風景印は廃止にならない限り長く配備されていますが、小型印は基本的に短期間でイベント用に配備されるので変わった柄も多いです。眺めてると面白いですよ!
何に押してもらえばいいの?
一般的なところでは「郵便はがき」や「封筒」、あとはコレクション用に名刺サイズの台紙に押してもらうことが多いです。
その1:郵便はがきに押印してもらう
まずは郵便はがきに押してもらう方法です。
郵便窓口でもらう場合、はがきを購入してその場で押してもらえばいいわけです。
別途で切手を用意する必要もなく、これが最もシンプルでわかりやすいです。
もちろん、好きなポストカードに好きな切手を貼って押印してもらうのもアリですよ!
- 台紙を用意する必要がなく、はがきなら出先でもコンビニ等で手軽に調達できる
- 手間もコストも軽めなので多く集める時にコスパがいい
- はがきで収集することになるため、A6サイズでの管理となる(切り取れば別)
その2:台紙に貼った切手に押印してもらう
もう1つは、好きな台紙を用意して、そこに貼った切手に押してもらう方法です。
- 自分の好きな台紙を用意できるのでカスタマイズ性が高い
- コンパクトな名刺サイズで集めると整理しやすい
- 郵頼の時は、はがきで直接返送してもらうよりコストが高くつく
私は名刺サイズで管理したかったのでこちらで集めていますが、ハガキで集める方がコスパはいいので少し悩ましい時はあります(圧倒的に郵頼の方が多いので)
切手は何でもいいの?
決まりがあって「合計金額:85円以上」の切手に限られます。
※もちろん、封書であれば重量に沿った料金の切手が必要です!
2024/10/1からは63円切手に押印してもらえない?
2024年10月1日からは郵便料金が改定されるため、63円切手で押印してもらえません。
が、複数の切手を組み合わせて合計「85円以上」になれば押してもらえます!
例えば「63円切手+22円切手」ならOKです。
どんな切手がオススメ?
必要な料額さえ満たせばどんな切手でもOKですが、風景印とマッチした切手を選ぶのも楽しいものです。毎年、数多くの切手が発行されていますので眺めてみませんか。
ふるさと切手+風景印のマッチングガイドも出てます。見ていて楽しい!
地方の特色が出ている風景印と、地元の情景を描いたふるさと切手は相性がいいのです。
どうやって集めればいいの?
- 郵便局の郵便窓口、または「ゆうゆう窓口」でお願いする
- 郵便局へ押印を依頼して返送してもらう(郵頼)
- ショップやオークションで購入する
おおよそ、この3種類になります。小型印はイベント会場で押印サービスしてることもありますし、誰かに押印をお願いしたり、互いに物々交換する場合もあります。ちなみに押印には「記念押印」と「引受押印」の2種類があります。
記念押印とは
記念印(風景印または小型印)を押してもらい、そのまま持ち帰るもの。持ち帰ったものをポストに入れても郵送してもらえないので注意。コレクション用ならこちら。
引受押印とは
記念印(風景印または小型印)を押してもらい、そのまま郵便物として差し出す。郵便局側で引き受け、宛先へ郵送されます。家族や友人に宛てて送りたい時はこちら。
その1:窓口で頼む
郵便局の郵便窓口、または「ゆうゆう窓口」へ行き、押してもらうハガキや台紙を出して
- 【記念押印】の場合:「風景印を押してください」
- 【引受押印】の場合:「風景印を押して、そのまま出してください」
でOKです。その際、切手のどこに押すのか伝えましょう。見本があればベスト。
押印が苦手だったり不慣れな局員さんもいますが、日常業務ではないのでお許しあれ。
「あれ、風景印どこにしまってるんだっけ?」「ちょっと押す練習しますね」など垣間見れて意外と楽しいもんです。逆に、すごく手慣れてる局員さんもいます。
その2:郵送で頼む(郵頼)
遠方だったり、一般人が立ち入れない郵便局へは郵送で押印依頼をすることが出来ます。
必要なものはこちらです。
- 合計金額85円以上の切手を貼った台紙や封筒、または郵便はがき
- 押印位置や日付、自分の住所や氏名等を記載した押印依頼状
- 返信用封筒(宛先記入済&切手貼付済)
※郵便はがきに押してそのまま返送してもらう場合は不要
その3:ショップやオークションで買う
特に人気が高いのは風景印が配備された初日の押印です。また、廃局等により廃止または改称等により変更になる風景印の最終日の押印も人気があります。
これは時期を逃すと自力入手できません。
同様に押印期間が過ぎた小型印など、これらが欲しい場合には購入が主な手段となります。
【参考】切手・趣味の通信販売|スタマガネット 記念カバー
【参考】ヤフオク! – アンティーク、コレクション – 「風景印」の検索結果
どの郵便局に風景印が配備されてるの?
風景印を配備している郵便局の完全リスト、というのは郵便局では出していません。
ただし、平成16年度以降の新規設置・改廃情報は見ることができます。
風景印 – 日本郵便
私がお世話になったのは、こちらのサイトです。かなり網羅されてます!
【参考】日本の郵便局一覧 | 郵便局めぐり(旅行貯金&風景印)
あとはエリア別に風景印をまとめた本も発行されています。
風景印の配備局と印影が一緒に見られるので便利です。
小型印の情報はどこで知るの?
郵便局の公式サイトで事前告知されています。割と頻繁に開催されています。
小型印 – 日本郵便
私の場合、ツイッターで情報を得るのが楽なのでそちらを利用させていただいてます。
【参考】@kitteclub(公益財団法人 日本郵趣協会)
まとめ
デザインが素敵だったり可愛かったり、収集欲をくすぐられるだけではなく、風景印に込められた、その土地の文化や特色を感じられるのがいいですね。
手始めに自分が住む町の風景印から集めてみるというのはいかがでしょうか。
あるいは旅先で求めてみるのもいいですね。
エリア限定品「ご当地フォルムカード」に切手を貼って押してもらうのもオススメです!
【参考】フォルムカード | 郵便局のポスタルグッズPOSTA COLLECT